おてもやんTOPへおてもやんトップへ
おて姫からのお知らせ
今すぐブロガーになろう!メンバー登録はこちら

スポンサーサイト

上記の広告は90日以上記事の更新がないブログに表示されます。新しい記事を書くことで、こちらの広告が消せます。

  

Posted by おてもやん at

2012年11月28日

旅の鉄道

車で九州に向かい、旅先でも車で巡ったので、実際には長崎市内の市電以外は、旅先で出逢った鉄道風景…ということになります。最初に向かった長崎・平戸手前の松浦半島には、松浦鉄道があり、日本最西端の駅も…。線路沿いの県道を何度か走りましたが、列車の姿を見ることもなく、駅に立ち寄ることもしませんでした。

 長崎駅…以前、長崎旅行の帰路に、かもめと新幹線を乗り継だことはありますので久し振りです。駅に行って…私の大好きな頭端式ホームだったことに気付きました。以前利用した時も同じだと思いますが、その折は、それほど興味・関心がなかったようです。



 乗ったのは一駅だけ、浦上駅へは、自動券売機で切符が買えず、駅員さんに大きな切符を発行してもらいました。



頭端式ホームで、ホームの端側に改札があるのですが、かなり余裕を持って停車していました。



 JR九州の列車の乗車も隣の浦上まで…市電だと120円で本数も違うのでこの一駅だけの利用は少ないのかもしれません。



 私はこの後、松山町まで市電を乗り継いで平和記念公園まで。長崎市街地の移動は、とにかく市電が便利です。



 それほど待たずに次の電車が来ますし、庶民の足になっているように感じました。もちろん私のように、観光用の一日乗車券を持った観光客の利用も多かったです。



 何枚も市電の写真を撮ってしまいました。



 これは…市電の大波止(おおはと)駅の近くにあった港の岸壁近くの線路跡が、道路の幅だけ残っていました。長崎の臨港線の跡だそうで、写真の奥には車輪が線路の上に…



 急遽、島原半島を巡りましたが、島原鉄道の線路沿いの国道251号を車で走りながら駅舎に立ち寄ることもなく、列車の写真も撮らずじまいです。その後向かった太宰府の参道で、太宰府駅を見掛けました。西鉄の太宰府線の終着駅で、太宰府線は3駅しかない支線だそうです。



 この太宰府駅は…私の大好きな頭端式ホームでした。わざわざ中に入りませんでしたので、改札の外から撮影…



最後に泊まった宗像では、何度かJR鹿児島線の踏切を渡り、列車の通過も見ましたが、写真は撮っていません。



 鉄道ではないですが…旅先の船旅で利用したフェリーです。宗像大島まで一日数便あります。



 それほど大きな島でもないので、フェリー乗り場の駐車場を利用する人が多かったです。   


Posted by 青柳 at 03:03

2012年11月25日

ライブで泣いた日。

やっぱり病気だからかライブで泣いてしまった。

初めてのBUCK-TICKのライブ。

嬉しい反面、自分の運の期待値に反した席の悪さに少しがっかり。

開演前の音楽に深く聞き入って1人の寂しさと戦う。

音楽が少し砕けたから1人の恥ずかしさもなくグッズなんぞを似合わず買ってみる。

スタッフに順番が違うと厳重注意を受ける。

最初は前のライブと聞き比べる感じで聴いてた。
極東より愛を込めて。

イントロで泣く自分。

泣いた答えは自分しか知らない。

似合わず少し踊る自分に戸惑い、とにかく疲れた。

最後のアンコールでBUCK-TICKは好きでやってるから疲れないんだなと感じ自分も、なにかに打ち込んでた時期もあったんだと思い出す。

病気だと思い知らされたなぁ。

BUCK-TICKはそこにいた。   


Posted by 青柳 at 10:06

2012年11月22日

スガシカオ

Festival終了後の歓声と拍手がなかなか鳴り止まない中…スガさんが叫ぶ。

スガさん「みんなドキドキしたいか!?」

観客「イェーーイ!!(^O^)/」

スガさん「ドキドキしたいのか!?」

観客「イェーーイ!!(^O^)/」

スガさん「よーし行くぞ!ド・キ・ド・キ・し・ちゃ・う!」

14.ドキドキしちゃう

再び盛り上がりタイム突入!!
ここから一曲ごとに、後方に居た精鋭達が前の方に突入してきて、訳判んない状態に(笑)。

『ユメのように朝になってイタミなんて全て消えてほしい』

15.SWEET BABY

歌声がセクシー過ぎます(笑)。
スガさんの声だから、この歌詞で成立するんだよなぁ…。

と、ここでスガさんの口調が、どこかで聞いたような気がするニセ外国人口調にウッシッシ

スガさん「ソロソロ、私ラノ本気ノFUNKヲ聞カセル時ガヤッテ来タゼ!!ツアーファイナルニ集マッタ、オ前ラノFUNKモ聞カセテクレヨ!」

16.したくてたまらない

『Hey!Hey!したくて したくて~Hey!Hey!たまらない~』

夏フェスのレポでどなたかが書かれてましたが、本当に「どんだけ、したいんだ!」とツッコみたくなってしまう(笑)。
皆で笑って歌って踊って…もう楽し過ぎる\(^^)/

17.ストーリー
18.91時91分

もう盛り上がりは最高潮!!91時91分の時には、煽りまくるスガさんに、観客みんな全力で応える!

田中義人得意の頭上ギター弾きの最中、身動きできない義人氏の腰をスガさんがくすぐり攻撃ウッシッシ
もう…ホントどんだけ仲いいんだ(笑)。

ラストのサビ前の「現在・現在・本当の時刻は」で、スガさんがまたもや魂の叫び!

私達観客もそれに応えて、腕を突き上げ目一杯声を張り上げる☆

「91時!91分!91時!91分!」

会場に居る全員で昇天したような、物凄い盛り上がりでした…はい。

そして照明が変わり…本編ラストのこの曲のイントロが、一瞬で会場の空気を変える。。

19.青空

みんなサビで手を高く掲げてたけど、私は…ただただ直立不動で聴いていた。
スガさんの神がかった歌声と、この曲の歌詞が自分の想い出とリンクしてしまい、動く事すら出来なかったんだ。

『あれから君のことは そう、しばらく思い出さなかった 慌ただしい日々のおかげで ヒリヒリしたカタマリはムネの奥にずっといたけど最近はマシになったみたい
今日の空 宇宙までつきぬけそう
世界中の涙なんか ぼくじゃぬぐいきれやしないから 君がぼくに教えてくれた小さなコトを大事にしていくつもり』

モニターの上に立ったスガさんが両手を高く掲げる。階段は無かったけど、こちらの“パクリ"は健在だった☆

「るんるんみんな挙げろ~手を~手を~挙げろ~手を~るんるん」
みんな一斉に手を高く挙げる。
私も我に返って、慌てて手を挙げました^^


バンドメンバーの渾身の演奏に胸がいっぱいになりながら聴き入ってるうち、ハッと気がつくとスガさんは既にステージから消えていた。

バンメンが退場して行き、数秒の静寂の後、アンコールの手拍子が始まる。

手拍子が徐々に揃い大音量の手拍子に変わり…
天才スガシカオ&バンメン再登場!!

アンコール一曲目のイントロが鳴り始めた瞬間、あちらこちらから歓声があがる(^^)
私も何歌うか解ってたのに、「おおっ!!右斜め上右斜め上」って叫んでしまったウッシッシ

☆あまい果実☆

将来、スガシカオの“生涯ベストアルバム"が発売されたとしたら、間違いなくこの曲は入ってるであろう名曲。

曲の価値なんてものは、何枚CDが売れたか、何人がDLしたか、なんかで決まるわけじゃない。(勿論、それも大事では有るけど)

どれだけ人の心を揺さぶったか、
その人の人生を変える程の衝撃を与えたか、

そこにこそ価値が有るんだと私は思う。(個人的見解)

『どうしていつも そんなに大事なことを ぼくに隠そうとする あまい果実みたいに ぼくの中で熟しているんだ したたり落ちそうなくらいに君への想いはあふれているのに』

これぞスガシカオ!の圧巻な歌声でした。感動!!

スガさん「ついに…ツアー無事に完走しました!!みんな、最高のファイナルにしてくれて、本当にどうもありがとう!」

「明日FM高知の番組に出演します!新曲の『Festival』もかけますんで、ぜひ聞いてください。…ってか、皆Festivalダウンロードしてくれた?いや、本当にマジいい曲だから。メチャメチャいいの、本当に!ぜひぜひ聴いてください!」

自画自賛なスガさん…(笑)。
でも、この“自信"こそが、スガシカオを支え続けてきたんだと思う。

スガさん「最後に皆で、思いっきり盛り上がろう!!最高のファイナルでした!ありがとう!」


☆コノユビトマレ☆

イントロでは、田中&坂本両氏がスガさんの後ろでグルグル…もはやお馴染みのスガザイル(爆)。
大阪の時同様、はしゃぎ過ぎてギター弾き忘れて、スガさんに注意される天才ギタリスト田中義人(笑)。

スガさん「ギター弾けって!もう~(笑)」

スガさん本当に楽しそう\(^^)/

『どこにも居場所がないって思う人 ぼくのこの指とまれ ムリヤリもう探さなくていい 希望見つけるのやんなっちゃった人 ぼくとかくれんぼしようよ 必ず君みつけるよ』

スガさん「キッシー!!」

ドラムのキッシーこと岸田氏のファンキーなドラムプレイ!!
渾身のドラムに、スガさんに送られてるのに負けない大歓声がぴかぴか(新しい)

キッシー「高知!FUNK FIRE!!」

スガさん「ギター田中義人!キーボードポチ!コーラス大滝裕子!ドラムスキッシー!バンマス坂本竜太!」

義人さん「さぁ、皆この男にずっと ついて行こうぜ!!その男の名前を皆で叫ぼう!せーの!」

観客全員「ス・ガ・シ・カ・オ!!(^O^)/」

これにて、全部盛りツアーファイナル終了…となるはずが、誰一人帰ろうとしない☆

Wアンコールを願う手拍子が続く……
個人的には、大阪でWアンコが無かった事もあるし、田舎の四国でのファイナルって事も有るし、
もちろんスガさんの耳の心配も有るので、出てこなくても仕方無いと思いながら手拍子していました。

それでも、もう少しだけ。もう少しだけでいいから、スガさんと同じ空間に居たくて。

そして…スガさんは出てきてくれた☆
満面笑顔で、バンメン全員を引き連れての再々登場!!

スガさん「もうやる曲無いんだけどなぁ(笑)。もうやる曲無いんだけど…“あの曲は演らなきゃダメでしょ!"的な曲を演りたいと思います!!」


☆Progress☆

言わずと知れたスガシカオ史上、いや、日本の音楽史上にもきっと残る名曲。
スガシカオを知らなくても、この曲は知ってる…っていうお父様方も多いかも^^

会場全体が自然に大合唱ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
何度も胸がいっぱいになり、涙腺がヤバい事になりそうなのを堪えながら、スガさんと、スガさんを愛する仲間達と一緒に歌いました涙

突発性難聴というハンデを負いながら、常に前を向いて歩みを止めないスガシカオ。

この日は何曲か音を外す事も有ったけれど、そんな事はどうでも良くなる程の魂の熱唱でした。

『ずっと探していた理想の自分って もうちょっとカッコよかったけれど ぼくが歩いてきた日々と道のりを ほんとは“ジブン"っていうらしい
ねぇ ぼくらがユメ見たのって誰かと同じ色の未来じゃない 誰も知らない世界へ向かっていく勇気を“ミライ"っていうらしい
世界中にあふれているため息と 君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐ…
“あと一歩だけ、前に進もう"』

“あと一歩だけ"の所で皆で人差し指を天に突き上げた瞬間、鳥肌が立つ程感動しました。

ふと目線を横に向けてみると、前方に居るにも関わらず一切踊ったり手を挙げたりしてなかった白髪紳士が、泣きそうな表情でProgressを歌ってた。

なんか嬉しかったなほっとした顔

歌い終わり去っていくスガさんの背中を指差しながら、義人さんが叫ぶ。

義人さん「皆行くぞ!せーの!」

観客「ス・ガ・シ・カ・オexclamationexclamation(^O^)/」


インディーズ?
突発性難聴??

信じられないくらい最高のLiveでした。。

スガさん!最高でした。ありがとう!!
また来年、Hitori Premiumでお会いしたいですぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

メンバーの皆さん、大滝裕子さん、スタッフの皆さんも、ありがとう!!
一緒に高知で昇天した仲間達にも、ありがとう!

あっ、もうツアーも終わって一週間経つのに、こんな今更な自己満レポを最後まで読んでくださった、そこの貴方にもありがとう^^

お疲れ様でした(笑)。  


Posted by 青柳 at 01:06

2012年11月21日

改めて実感する友人の大切さ

最近すごく凹んだ事があって
たいがいのことは自分で何でも整理付けて自己解決することが多いのだけど
とてもじゃないけど耐えられそうになくて仲のいい友人に話を聞いてもらった

いつもはくだらない話を何時間も続けられるような仲であり
色んな意味で深い話も色々している為お互いのことはお互いによく知っている(と私は思っている
公に言えないような酷い話も平気で打ち明けられ笑ってられる間柄なのかな?w

実際凹んでいた内容に関しては少ししか話していないのだが
色々自分の中に残る言葉をたくさんくれた
私のこと以上に私の事わかってるかも知れないなと思うくらいだった
元気いっぱいにはなれなかったけど立ち直ることはできたと思う

最近じゃあまり構ってくれないから少し寂しかったりするけど
お互いの事情(笑)があるから仕方ない

距離や休みの関係で会うことはめったにないのだが
また馬鹿騒ぎしたりしたいね

今度は自慢話できるように頑張りますwww  


Posted by 青柳 at 10:05

2012年11月21日

君の笑顔だけで世界は幸せになれるんだよ

夢を見た。
とても生々しくてある意味幸せな夢なんだろう。

そんな夢を見たのは、だいぶ前から毎日のように送られて来るメール(女)からのせいだろう。
私は何も返せない。
だって私は医者じゃないから。
精神疾患の人に下手な事は言えない。
かなり悪化傾向みたいだからそっとしとくしかないだろう。

何かにしがみ付いて何かに依存して。
男に振られて、自分の想いがわかって貰えないって。
そんなの押しつけられたって、恋愛には結び付かない。

だから今度は私?
私に依存して助けを求められたって何も出来ないよ。

私には他にするべき事がある。
まずは自分の病気を完治させる事。
最近だいぶ調子が良いからね。
今日も病院だけど、また薬が減るといいな。

目の前の壁は、乗り超えるか逃げるかしかないけど、私の選択肢はいつも一つで、どうやって乗り越えるかって事しか頭に無い。

二ヶ月ぐらい前かな?
うちの部署にある社員さんが異動して来た。
マネージャー降格で来たって事だから、あまり期待してなかったけど、彼は人間的にとても謙虚でそして真面目で仕事もよく出来る。

うちの会社は、人の能力は見ない。
数字だけで人の価値を決める。
全くくだらない。
上場企業の大会社なんてそんなもんだよ。
従業員はただの駒扱い。

最近うちのマネージャーは大人しくなった。
なんか言ったら従業員に反発されるからね。
主に私だけどね(笑)。

マネージャーが休みの日は、バンバン商品作って店舗に並べる。
あいつの言う事聞いてたら潰れちゃうからね。
そんで最近は、私の方からマネージャーに指示したり。

元マネージャーの社員さんから、私がマネージャーになれば良いって言われた。いやいや、彼の方こそマネージャーに戻った方が良いと思う。
でも彼は、今の方が給料少なくても気楽だからこの方が良いと言う(謙虚だから)。もっとも私は、彼にすら支持を出してしまう。

私は何に対してもそうだけど、打算というものが無い。
ただ間違ってる事が嫌いで、こうした方が全てに対していいと思う事を言うだけ。

私は上の人間にはなりたくない。
誰とでも対等で接していたい。

変えるのは自分だよ。
流れを変えるのも自分。

以前はみんなイライラしながら仕事してたけど、最近は笑いながら仕事してる。

どうせするなら楽しい方がいいじゃん?
仕事は楽しくするものだよ。

そんな私は一生懸命頑張ってる人が好きだよ。

仕事も音楽も真剣に頑張ってる人を応援したい。

私は裏方が好きなんだ。
縁の下の力持ちって奴。

それが路上の傘だよ。


平和はそれぞれの笑顔から生まれる。
まずは笑う事から。   


Posted by 青柳 at 10:01

2012年11月21日

音楽の雑談

The Grateful Deadの“Dark Star”がかかっています。23分に及ぶ長い長い曲。ジェリー・ガルシアの空を翔けるような奔放なギターが実に印象的。この曲、ドラムの音があんまり聞こえない。時折シンバルのような音が聞こえたりタムの音がするだけ、かな。だから、ギター二本と、ベースが主要楽器。

 けれどグレイトフル・デッドを代表する一曲であることは確かなわけで、だからこの曲、ベスト・アルバムにも入っている。ただ、この曲のスタジオ・バージョンというのはないと思う。
 彼らのライヴといったら、ステージの両端を天井まで埋めつくす、スピーカーの山。つまりPAシステムというものを最初に考案したのは、紛れも無く彼らではないか。それまでのライヴは、ギターしか聞こえなかったり、ドラムばかり音が大きかったり、ヴォーカルだけだったり、つまり音のバランスがめちゃくちゃ。

ビートルズがステージ活動をやめてしまった一因も、それがあるんじゃないかな。だって、誰も演奏を聴いていないんだもの。大観衆は彼らを見に来たのであって、演奏を聴きに来たのではない。だって彼らのライヴは、オーディエンスの黄色い声に遮られてほとんど聞こえない。シェア・スタジアムでの演奏なんて、聞こえるのは何万もの大観衆の女の子たちのキャーキャー言う声だけで、見えるものといったら、遠くにビートルズらしき、こけしが立っているだけ。こんなのライヴじゃない。


 ジョン・レノンが馬鹿らしくなってやめたいと言った気持ちもわかる。貴重な時間の無駄遣い。こんなことをするんだったら、レコーディングや作曲に時間を費やした方がいい。
 ビートルズがレコーディングに凝りだしたのも、ライヴで何も表現できなかった、その反動なのではないか。要するにレコーディングにカタルシスを求めたのです。忿懣がたまっていたんだな。

 だからだろう。ステージ活動をやめた翌年にサージェント・ペパーみたいな大傑作が生まれてしまうのも、彼らが一心に打ち込めるものを求めていた証拠だと思う。 彼らには有り余るほどの金と時間があった。天才にその二つを与えたらどんなことになるか。その一つの例があのアルバムなのだ。 アルバムの予告にもなった、“Strawberry Fields Forever”“Penny Lane”の両A面シングルがレコーディングされたのが、'66年の12月。アルバムのレコーディングが終わったのが'67年の4月初旬だったから丸四ヶ月ほどのレコーディング期間。これほどレコーディングに時間をかけたアルバムは、ビートルズにもなかった。


 プロデューサーのジョージ・マーティンが留守の時もレコーディングは行われ、そういう時はポールがプロデューサー代行を務めた。それはラバー・ソウルの頃からそうだった。エンジニアのノーマン・スミスによると、まず2、3テイク録り、ギターもドラムスも十分いいと思うのに、ポールが「違う!違う!」と言い出して、いちいちフレージングに注文をつける。そうして言いたい放題言った挙げ句、結局自分で弾いてしまう。そういう屈辱にジョージもリンゴも黙って耐えている。はっきりものを言うのはジョンだけ。ポールがいいと思った歌詞を、下らないと言い、自分がアイディアを出して直させる。演奏もそう。ポールの考えたアレンジを退屈だと言い、新たなアイディアを出して来る。ジョージとリンゴはポールの曲がジョンによってコケにされるのを、胸のすく思いで見ていたはず。そういう表面上は穏やかでも、対立はすでにあった。

「ノルウェイの森 Norwegian Wood」でジョージが習いはじめたシタールを入れたがっていたのは、作曲したジョン自身。最初ジョージはこの楽器をうまく弾きこなせなくて、互いに不満がつのっていたけれど、ジョンは辛抱強く待ったし、ジョージも諦めなかった。そしてとうとう、彼はそのパートを弾きこなし、あの印象的な名曲が完成した。(この曲は基本的にジョンの曲だけれど、詞をポールが手伝っている)
 ジョンの曲かポールの曲かわからないのが1曲ある。それは“In My Life”。詞はすべてジョンが書いている。それはジョンもポールも認めているけれど、作曲をジョンはほとんど自分がやり、一部ポールに手伝ってもらったと言っているけれど、ポールはこの曲をすべて自分が書いたと言っている。
 ポールが言うにはこの曲、メロトロンで作曲したそうな。(メロトロンが当時、あったことだけでも驚き)
 ジョンが曲中で歌っている、死んだ友人というのは1962年に亡くなった、スチュワート・サトクリフのこと。  


Posted by 青柳 at 09:52